
なんとなく、大事なことが載ってそうな気がして、高校の倫理の教科書をAmazonで買ってみました。
政治経済と公共の教科書も買いました。
自分は基本的なことを理解できているんだろうか?
そんな疑問があったからです。
目次を眺める・重要概念も見る

目次を眺めると、興味深いワードが並ぶ。
倫理を学ぶ上での重要なキーワードもいくつか紹介されている。
そもそも「倫理って何?」ということも。
興味深い。読んでみることにします。
「考える」って何だろう

最初のページに「人間とは何か?」という問いがありました。
キーワードは「ホモ・サピエンス」。考える知性を持った存在。
でも「考える」って具体的にどういうことでしょうか?
教科書によると、目の前の生活と一旦距離を置いて、当たり前だと思っていた認識や生き方を見つめ直すこと。自分自身を問い直すこと。それが「考える」なのだということが書いてあった。
パスカルの「人間は考える葦である」という言葉も、そういう意味だったのか。なるほど。
いきなり勉強不足を突きつけられる。
日常の判断をする「考える」ということは、動物でもできちゃう(程度の差こそあれど)。
それとは別に、枠組みそのものを問い直す「考える」がある。
このような「考える」は人間だけができることらしい。
「私」について考える

考えるという営みは「私」にも向けられる。
「人間とは」という問いとは違う、「私とは」という問いに向き合ってみる。
これって、どう考えたらいいのだろうか?
例えば、教科書に載っている内容。
自画像を描くことを想像してみる。
自分を描こうと思うと、鏡に向かって自分の姿を見る必要がある。
自分を見つめるもう1人の自分。
ここに、「他者の存在」も見えてくる。
自分を見つめようとすると、自分という枠組みの外に出てもう1人の自分として自分を見るということが言いたいのかなぁ?
でも、確かに自分を理解しようとした時に、「自分の頭の中だけで自分とは何か」ということを考えるのは限界があるように思う。
だから、他者と接してみて、そこから気づける「自分の姿」もある。
つまり、「私って何?というような自己のあり方への問いは、すぐに答えが出るものじゃないし、成長や他者との関係の変化の中で、問い続けていくものなのかもしれない。
なるほど。深い。
青年期とアイデンティティ

高校生の教科書ということもあるからか、青年期とアイデンティティという項目がある。
心理学者エリクソンは、青年期の課題を「アイデンティティの確立」だと言った。
これは、社会福祉士の国家試験で心理学の科目で習った。
過去・現在・将来を通じて、自分は自分なんだという感覚を確立していく。
これは、他者に承認されたり、社会の中で調和したりする必要性もあり、そのために、いろんな体験をして、試行錯誤して、失敗や挫折も含めて成長していく。
これが青年期。
エリクソンは青年期を「心理・社会的モラトリアム」と呼んだ。
大人としての責任を猶予された期間。
私はたぶん、高校生の時にこの辺りで悩んでいた。
だから今、まちあいの森の活動や、とよなかユースLABの活動の中で、「失敗してもOKな場」「安心して居心地良くいられる場の中で挑戦すること」を奨励しているのだと思った。
現代の青年期

時代とともに青年期を取り巻く状況も、生き方も変わってきた。
教科書によると、高度経済成長期以降、どこまでも半人前でいようとする青年もいた。
また、1990年代以降は「役に立つ」活動や資格取得に追われる青年もいるとのこと。
共通のモデルが見えにくい現代社会。
だからこそ、自分の存在や物事を見つめ直す「考える営み」が大切になるのかもしれない。
そこで、まちあいの森は多様な考え方を「受け止める」ということを大事にしたい。
そんなことを改めて思った。
青年期の迷いや悩みの中で「挑戦してみる」ということがあった時、それを無碍に否定したり、政界を押し付けるようなことをしたくない。
もちろん、不誠実な言動や他者を傷つけること、法を犯すようなことは許容できないが、なるべく彼らの話を聞き、受け止め、その上で応援したいと思っている。
私が感じたこと

人間は枠組みを捉え直せる存在だということを、1時間ほどの読書で感じました。
私たちは一人一人が「私」を捉え直せる存在。
私たちは社会の中で生きている。
「自分はどう考えるか」も大事だけど、「他者はどう考えるか」も同じくらい大事。
対話を通じて、お互いの考えを交わすこと。
人間は「私たち」という感覚にもなれるし、「他者」の可能性を解き放つこともできる。
そんな可能性に満ちた存在なんだと、改めて思いました。
同時に、その責任も感じることとなり、今後を考える上で、倫理の教科書を開いて良かったと思います。
「考える」ことの本質に触れられた気がしますし、また時間がある時に、読んでみることとします。
コメント